前回は、「物はすべて生きている。着物も、道具も、機械も、金銭も皆生きている。」
という始まりでした。
物の中には、金銭も含まれています。
今日は、そこからです。
「物を象徴し、すべての財を具象したのが金銭である。
金銭は物質の中で、最も敏感な生き物である。
金銭はこれを大切にする人に集まる。
ある符号は必ずドウマキをもっていて、現金は肌身はなさず大切にして旅行した。
ある人は、さつには必ずヒノシをかけてしわをのばして大切に保存した。
人ごみの中に行った時は、金入れを必ず手でおさえていた。
しかしこうしたことは、金銭を大切にするほんの一面で、
ほんとうに大切にすることは、むだに使わぬことであり、
さらに金銭を生かして使うことであって、これがその頂上である。」
今日は、ここまで、
次は、欲についてになります。
今日も一日、
明るく朗らかに、喜んで働きます。