シーケンス制御の構図とは
前回は、シーケンス制御の構図について
考え方を紹介しました。
機械の動きを制御するときに自己保持という機能が必要になります。
この自己保持は自分を保持(キープ)する回路として重要な構図となります。
この構図は、1bitの接点コイルのタイプと、1Wordのデータを使うタイプがあります。
という内容でした。
しかし、自己保持という考え方は、現代において馴染めませんね。
理由はメモリーを維持するのに電気が必要という時代ではなくなったからです。
これも科学者の発明で世界を変えたのです。
USBメモリーやCFカードなど、モバイルが当たり前になっているからです。
しかし、シーケンス制御では電磁リレーをモデルにしているので、
電気がないとオフして保持できないことになります。
考え方は、以下の2つでした。
① 1bitの接点コイルのタイプは、1点のon/offを憶える
② 1Wordのデータを使うタイプは、数値で0から±32768で憶える
この違いは構図として大きく変わります。
どちらを選ぶかは、その特性ですが使う場所で選択します。
自動運転するのが主な部分では、
圧倒的に数値タイプがわかり易くなります。
STEP1,2,3・・・としたい自動運転の動作は、
それに近い数値
10,20,30 —80,90.100
又は、
100,200,300 — 800,900,1000
という数値を使います。
慣れないときは、10,20,30くらいの数値を使ってシーケンスを進める考え方を、おすすめします。
実際の記述は、
数値を使うことで、圧倒的に見やすくなります。
|–||—- という接点図の表現
に対して
|–[ = K10 D120]—
という数値比較を使います。
保持する為のトリガは、
[MOVP k10 D120]
ですね。
接点保持に対する、データ保持の構図の始まりです。
今後は、これをベースにした情報を発信します。
これからのシーケンス制御によるシステム構築法として
紹介していきますので、是非、チェックをしてください。
P.S.
どんな課題が解決されるのか?
について、エレベータを使った事例を紹介していきます。