前回は、
構成から構造についてお伝えしました。
今回は、3つ目の「構図」についてお伝えしていきます。
その前に、構図という言葉にしているのは、
ラダープログラムは、グラフィック言語という特殊な言語だからです。
一般的な高級言語では、構文となるところですが、
IF命令のような、LD命令は「 –||– 」という図になるので、構図としています。
前回、5つの機能で分類した構造名を紹介しました。
1.操作釦、ランプ表示
2.モード選択、設定
3.自動運転シーケンス
4.アラームメッセージ
5.手動運転、動作出力
ここでは、三菱電機のシーケンサを基本としていますがシーケンサのことをPLCと呼びます。
PLCはインプットの変化に対してアウトプットが変わるようにプログラムします。
このプログラムは1本としてスキャンという周期で自動的に繰返して実行しますので、アウトプットが変化することになります。
インプットには、1bitのON/OFF信号と1wordの数値データがあります。
1bitのON/OFF信号とは、道路の交差点にある信号のようなものです。
信号が人を制御していますね。
工場の機械は、様々な信号を入力していますが、制御しているのはPLCです。
つまり人の代わりにPLCが運転しているイメージです。
この機械の動きを制御するときに自己保持という機能が必要になります。
この自己保持が自分で保持(メモリー)する回路として重要な構図となります。
この構図は、1bitの接点コイルのタイプと、1Wordのデータを使うタイプがあります。
この構図のタイプについては、次回、紹介していきます。